楽園
宮部みゆき新作です。
あー、こういう市井の人を書かせたら絶品だなあ。

産経新聞で連載していたもので、書かれたのは去年だそうで。
お話は「模倣犯」の世界で9年後、登場人物は引き続きに前畑滋子と警察人何人か。
そしてニューフェイスに宮部作品に時々でてくる「不可思議な力を持つ少年」、
それからいくつもの「家族」。

なんつーか、この「家族」の部分がね、「拙い」んだ。
みんな、絵本のようなCMのような
円満で笑いの絶えない幸せな「完全な家族」を夢見てしまって、切ない。
だって「家族」なんだもの、血の繋がりは尊くて愛は深く信じあえるものでしょう?
なぜ私たちはそうなれていないの?

そんな叫びが、呟きが、そこここから聞こえてくるような家族達が切ないんです。
なんで幸せになることがうまくできないんだろう。
なんで不満しか見えないんだろう。
子供だからといってバカなわけじゃないのに、
大人になってもガキのままな人も迷惑だけど、
何かがどこかがズレてしまっている。歪みを抱えて動けなくなってしまったり、
歪んだまま歪んでいったり。
本当は、家族だって夫婦だって親子だって秘密がある。
他の家とは違う例格がある。
世界が自分だけじゃなくなったら、そういうルールも見えてくる。
見えてくれば「本当に今自分が幸せじゃないか」が測れるようになるのに。

そういうもどかしさがつらい。

まったくこの描写力には唸らせられるー。
このテーマは前作の「名もない毒」もそうでしたね。身内、または家族。
後味悪ーい何かを残しつつ、
でも最後の2シーン(手紙が届いた時とアパートの玄関前ね)に救われます。
これもまた人の世の常事つねごと
踊ろう。泣いてもいいから笑おう。
人は嬉しいときは踊るのだ。



おまけ(蛇足・・・)
模倣犯を読み返そうとしたのにないんです我が家。
あれ?なんで?ここじゃないならどこにしまったの?
まさか誰かに貸してるの?ぜんっぜん記憶にないよーっ。
誰か我が家の棚卸ししてくれー。マジで。
本棚なのか段ボールなのか実家なのか貸してるのか・・・うえーん。
とりあえずも一回探そう・・・
【2007/08/10 01:36】 | れびゅーん | トラックバック(0) | コメント(1)
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コメント
次の日曜はコミティアですね。
まるた先生、ネームはまだですか?
早く続きが読みたいです(笑)。
【2007/08/20 22:07】 URL | くどう92メタボ22% #-[ 編集]
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まるた曜子

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別名 むしこ

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