創世の契約
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花田一三六「創世の契約」全5巻

ううむ、唸りました。
至高と同等と云われる龍族、鳥族、猫族、犬族の三族、
そして三族の下に人族と人族の女が産む混血。
だが、いつつの種族が住まう世界で静かな変化が起き始めていた。
教会が把握する三族の子供が毎年減少しているのだ。
更に、あり得ないはずだった三族の女と人族の男の混血の存在。

世界になにが起きているのか?

そして龍族による80年毎の学術調査と称する人族訪問。
人族の新聞記者ベルネは、「国境の町」を訪れた龍族を追ううちに、
自分の封じられていた記憶を取り戻す。
「大山脈にてお待ちしております」龍族の言葉はベルネに何をもたらすのか。
世界の秘密と新しい契約がひそやかに結ばれる・・・

この人の作品は、全般的にドラマチックを廃した淡々とした描写を重ねていく書かれ方だ。
今回もかなり静かに物語は進行していった。
だから、読みにくいと思われても無理もない。感情移入しにくいから。

けれど、1巻から集中して読むと、静かな中に人々の息遣いが見えてくるのだ。
三族でありながら異端な思想の者、人族でありながら一国を望んだ傭兵王。
共に生きるとはどういうことなのか。もがきつつ模索する鳥、猫、犬、人。混血。
種族と宗教が作り出す因果がしっかり描かれています。


なんて書きつつ、


2、3巻の頃はしんどかったな。ベルネに興味がなくて(主人公なのに!)。
つかね、1巻の
マチルデとジャックの章が好きで好きで!

うをー、なんだこの色っぽい関係、
性的要素をあえて排除したからこそ創られる唯一無二の存在。
エロいわー。これを男性作家が書いたってのがまた。
もう最後の一行に「くうーっ!」ですよ。

で、4巻が出た時にイチから読み返して、ようやく話そのものに集中しました。
そして5巻で明かされる世界の秘密。

そーきたか!

現代日本によくあるファンタジー設定だと思ってた部分が説明された。成る程ー。唸るぜ。

満足です。
【2009/10/05 21:59】 | れびゅーん | トラックバック(0) | コメント(0)
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別名 むしこ

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